隊員コラム / 現場レポート
62歳、まだ現場が好きやねん。
「人生こんだけ長く生きとったら、そらいろいろあるわな」――大阪のおっちゃん隊員・藤森が、現場でつかんだ手応え。
隊員プロフィール
- 氏名:藤森
- 年齢:62歳
- 出身:大阪府
- 担当:交通誘導警備
- 家族構成:バツイチ。子どもは独立して、たまに電話くれる。
気がついたら、ベテランって呼ばれてた
どうも、藤森です。大阪生まれの大阪育ち、気がついたら62や。会社のなかでも最年長グループに入ってきてもうて、なんかちょっと気恥ずかしいわ。若いもんから「藤森さん、藤森さん」言うて慕われるんはありがたい話やけど、こっちはこっちで「お、若いやん、ええ動きしとるやん」って毎日勉強させてもろてるんやで。
人生いろいろあったわ。家庭のことでつまずいたこともあるし、転職も何回かした。せやけど、最終的にこの仕事に落ち着いて、ホンマよかったと思てる。
現場では、年齢は数字でしかない
「62で現場立てるんですか?」ってたまに聞かれるんやけど、立てるで。むしろ、若い頃よりもうまいことやれる場面、ようけあんねん。たとえば現場でドライバーさんがちょっとカッカしてはる時。若い頃やったらこっちもムキになってもうたかもしれんけど、今やったらニコッと笑て「ほんますんません、もうちょいだけ待ってくださいね」って言える。これが効くんよ、ホンマに。
誘導の技術ってのは、結局のところ「人とのやり取り」やと思てる。怒鳴って動かすんやのうて、納得してもろて動いてもらう。長いこと生きてきた強みは、たぶんそこにあるんやろなぁ。
「ありがとう」より、「お疲れさん」が好きやねん
現場におると、いろんな声をかけてもらう。「ありがとう」も嬉しいんやけど、ワシがいちばん好きな言葉は「お疲れさん」やわ。同じ現場で汗かいた者同士やからこそ言える、ちょっとぶっきらぼうな労い。あれが効くんよ。
ベテランになるほど、自分から声出していかなあかん場面は増えてくる。こっちから「お疲れさんです」「今日も暑いっすね」って一声かけるだけで、現場の空気がふわっと柔らこなる。誘導の腕より、こういう小さい気配りのほうが、長い目で見たら現場を守ってくれてる気がするんや。
朝、現場に立てる日が一日でも長く続いてほしい
離婚してひとり暮らしになって、最初は正直しんどかった。せやけど、毎朝制服着て現場に向かう、っちゅうリズムがあるおかげで、気持ちが沈む暇もないんよ。現場で「おはようございます」って交わす一言、休憩中に職人さんと飲むコーヒー、ちょっとしたことが日々のごほうびや。
同じくらいの年代で「もう一回、外で働いてみたいなぁ」って思てる人、けっこうおるんちゃうか。体力に自信なくても大丈夫やで。研修もしっかりしとるし、なにより仲間がええ。気になるんやったら、いっぺん話だけでも聞きに来てみ。大阪のおっちゃんが、そこそこ歓迎するで。

