信州から出てきて10数年、淡々と立つということ

警備業務

隊員コラム / 現場レポート

信州から出てきて10数年、淡々と立つということ

派手な仕事ではないけれど、続けることでしか見えてこない景色がある。長野出身の隊員・金沢が、自分なりの仕事観を語ります。

隊員プロフィール

  • 氏名:金沢
  • 年齢:40歳
  • 出身:長野県
  • 担当:交通誘導警備
  • 家族構成:独身。実家は信州の山あいで、年に二回は帰る。

都会の朝は、思っていたよりずっと早い

金沢です。長野の山あいの町で生まれて、20代の途中でこちらに出てきました。最初に都会の現場に立ったときの感想は、正直「朝、こんなに人と車が動いとるんだな」でした。地元では、朝の道路にこれだけ重機やトラックが並ぶ景色は、まずありません。

あれから10数年、毎朝同じように現場に向かう生活が続いていますが、都会の朝の独特の慌ただしさには、いまだに少し背筋が伸びる思いがします。

誘導は、目立たないほうがいい

この仕事を続けてきて思うのは、交通誘導というのは「目立たないくらいがちょうどいい」ということです。ドライバーが「あ、警備員がいたな」と意識しすぎることもなく、けれど指示には自然と従って通り抜けていく――そのくらいの存在感が、いちばん現場が安全に回ります。

派手に動けば仕事をしているように見えるかもしれませんが、本当に大事なのは「次の動きを早めに伝える」「迷わせない」「待たせすぎない」、この三つだと思っています。誘導棒を振る角度よりも、ドライバーから見て分かりやすい立ち位置を選ぶこと。新人の頃に先輩から教わってから、ずっと意識し続けています。

続けることでしか、見えない景色がある

40になって、特別な肩書きがあるわけでもなく、結婚もしていません。地元に帰るたびに、同級生のうちには子どもが大きくなっている家もあります。比べはじめるとキリがないので、ここ数年はあまり比べないようにしています。

その代わり、現場で「いつもありがとうございます」と顔を覚えてくれる近所の方がいたり、何度も同じ工事現場に入って職人さんと「お、また金沢さんか」と笑い合えたりする。そういう小さな積み重ねが、自分の中の手応えになっています。

大きな声で誰かに勧められる仕事かどうかは分かりません。それでも、淡々と続けることに向いている人、誰かの一日を静かに支える仕事がしたい人には、この仕事はきっと合っていると思います。気になる方がいれば、お気軽に話を聞きにいらしてください。

― 交通誘導警備員 金沢

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